大宮部屋ブログ

VR大好き大宮部屋です

柏の葉パークマラソンで初のハーフマラソンを走りました

大宮部屋の大宮です。お世話になっております。
最近はランニングに凝っていて、初心者らしく楽しんでいます。

長距離走が楽しくなってきた

12月10日に富岡で10km走に出場して以来、一定間隔でレースにエントリーして走ることも大いに楽しめそうだという気になってきました。
市民ランナーの世界は奥深く、上を見ればキリがありません。特に陸上経験者の人がそのまま走り続けていて、なおかつ私より若いなんて場合には、その人のタイムについてあれやこれやと考える気にもなりません。

それでも楽しく思えるのは、もちろん走ることそのものの爽快感もさることながら、自分のタイムが出ることで「昨日の自分に勝つ」体験を味わえるからです。
相撲だと勝敗がついてしまうし、対人だから実力向上を計測しづらくて継続が難しいかもしれない。対戦型の団体競技になると味方への責任感も伴ってくるからなおさらです。

社会で生きていかなくてはならない基底現実に疲れている身としては、人と競い合ったり集団内で序列をつけたりすることに忌避感があります。趣味の世界はそうであってほしくないのです。
少なくとも私の周囲、VRCスパルタンレース部から走ることを始めた人たちの中には、走力によるマウンティング思考の人はいませんし、向上心を過剰に礼賛することもありません。
頑張りは頑張り。結果は結果。褒めてもらえれば嬉しいけど、ねぎらってもらえればもっと嬉しい。そして何より大事なところは、人が他の人の努力のペースに口を挟むことがないところです。
こういう調整が利く趣味や趣味集団にコミットできたことは幸運と言えるでしょう。

無論、この理由とて、壁に当たったり肉体の衰えによってモチベの源泉を切り替えるときがやってくるのかもしれませんけれど。

自分が60代になっても走ることを続けていたとするならば、また違った理由を見つけているのだと思います。

柏の葉パークマラソンへの出場を決めた

さて、今回は走歴4ヶ月の初心者である私が初めてのハーフマラソンに挑んだレポートになります。
本来は5週間前の赤羽ハーフに出場する予定だったのですけれど、雨量の多さと強風と、リタイア時に逃げ場がなさそうなのと、完走後に速やかに温泉に駆け込むことが難しそうだという理由から棄権したのでした。

出場を決めた大会は2月23日開催の「柏の葉パークマラソン」です。
一周3kmの周回コースを7周する大会で、公園内は一部足を取られがちな石畳があるものの、おおむねフラットで走りやすく、しかも3km中0.4kmはトラックです。
交通規制を伴わない大会だからか、締切が遅かったため無事エントリーすることができました。

小雨が降る柏の葉公園
等々力オフ

4週間前となる1月末に、等々力陸上競技場を一般利用で借りて、スパルタンレース部の人たちと練習会をしました。
関西からガチランナーにして人に教えるのが上手な我らの星麦しげ氏が来るということで、提案された練習会に参加したという形です。

VRChatのオフ会がこれ

体軸のブレや脚で体を支えるバランス感、ハードルを使った股関節の柔軟な動かし方などを習い(録画もしてくれた)、あとはインターバル走して、ビールを大量に飲んで締めるという楽しい内容でした。
この際に指摘されたのが「大宮さん、へっぴり腰になってる。それ直して立ち腰にすればもっといける」という点。

10月と11月に群馬で教わっていた「立ち腰にして前傾でピッチを速くして」によって、ある程度うまく走れているかなと思っていたのですけど、どうやら私の立ち腰はまだまだちゃんと立てていなかったようでした。
背中を丸めて立ち腰にならないようにしてすり足で土俵を動くスポーツをしていたので、なかなか癖が抜けてないわけだよね。

この「非へっぴり腰」の感覚がようやく出来てきたかなというのはその3週間後ぐらいでした。本当に腰や膝への被ダメが減るし、同じぐらいのスピード感で走っていても断然速いという結果が出てきました。体幹が鍛えられてくればもっとしっかりしてくるだろうし、そこから改めて前傾の意識をすると速度も上がるんだろうなと思う。
やっぱりフィジカルトレーナーに直接見てもらうのは大事だし、信用度の高い人に接触できていたというのは感謝と幸運ですね。

エネルギー問題

節分の日に、いつもの堤防で21.1km走を試みました。結果、9.5kmと17.5kmでゼリーでの補給を入れておきながら、18km地点から大失速して脚が上がらなくなるという事態に見舞われました。
心肺も足腰も全然大丈夫なはずなのに、これが筋肉のエネルギー切れというものかという初体験です。しかし、これを経験しておいて本当に良かった。
本番での補給内容と補給ペースに大いに参考になった。

本番までにこういう経験しておいて助かった
直前の準備

開催日が近くなり、天気予報が固まってきました。気温は終始2℃で天気はみぞれ&少雨。天候には全然恵まれていないとはいえ、前回の赤羽ハーフよりはマシです。出場の意思は変わりません。

2日前の朝からカーボローディングを始めました。米とうどんを主体に、脂っこいものはやや少なめです。オーバーカロリーの状況ではあるのですけど、この程度で増えた体重など後でどうにでもなるので気にしません。
怖いのは低体温やエネルギー切れなので、準備と装備とレース運びの想定さえうまくいけば走りきれるはずです。

貴重品は身につけて走るので、いつもの小さめのウエストポーチの出動です。
袋に入れた運転免許やクレカや現金、スマホ、そして薄っぺらいエネルギージェル3個、という組み合わせで行きました。

今回は寒いので汗や水が逃げやすいタイプの長袖アンダーウェアを着用しました。
スタート地点や序盤の寒さ防止のため、エイドで捨てること前提で100均のポンチョも着用しました。
防寒には終始着用していたネックウォーマーが活躍しました。あと手袋はいつも通り必須。
防水スプレーも各装備にぶっかけていたのですが、これは実のところあんまり意味なかったらしい。まあ、プラセボで。

11時20分スタートなので、当日朝は6時に起きました。カフェインについては賛否あるみたいですけど、私は前日はデカフェ日にして、当日はいつも通り朝食にコーヒーを飲みました。

柏まではそこそこ長い道のりです。道路事情は何があるか分からないもの。安全を期して早め早めに動きます。舞ってくるみぞれと、2℃から変わらない国道の温度計。不安が募ります。けどオラなんだかワクワクしてきたぞ、という気持ちがこのあたりではもう勝っていました。

当日のレース運び

とにかく、最初から冷えにやられて筋肉が硬くなったりフォームがズタズタになるのが怖かったので、最初の3kmはポンチョを着たまま、そしてややオーバーペースで入りました。
大変ありがたいことにこのレースのハーフの部ではゴールタイム1時間30分から2時間の間に5分刻みでペーサーが7人も配置されていて、その一番遅いペーサーが5分41秒/kmで走ってくれるから、今の私にとってちょうど程よいオーバーペースになるのです。

実際、普通にウォームアップ気分で3km走っていたら心拍は152bpmぐらいになるところ、160bpmまで上げることができたので成功だったと思います。
3kmの給水地点でポンチョは脱いでゴミ箱に入れ、4km地点あたりで雨が弱くなってきたところで「天は我に味方せり」という気になり、このレースを完走する確信ができました。
その後6kmのところまでペーサーについていけてしまっていたのですが、元々オーバーペースなので、ここから自分でペースを落としました。体感的には6分超えのつもりだけど、先述の立ち腰の意識が生きていたのか、結局5分50秒~6分ぐらいのペースになっていました。
ペーサーについて行って根性で走りきるプランもあったのですけど、2時間なんてとても無理だと思っていたし、後々の疲れ具合とタイムを見る限り、ここで負荷を落として分散する戦略はおそらく正解だったと思います。

寒さで麻痺してくると発汗量がよく分からなくなるので、給水はこまめにとりました。エネルギーの補給も3週間前の教訓から、スタート前にたっぷりラムネを食べ、9kmと15kmのところでジェルをしっかり目に摂りました。

今回は富岡の時と違って沿道の応援はほぼないです。ランナーのご家族と思しき方がコースの途中に数人いて、みんなに声をかけてくれていたぐらいで(それでも助かる)
ただ、周回コースなので3kmごとにゴール地点を通るんですね。で、マラソン案件が非常に多い着ぐるみさんの「らんなちゃん」を7回も拝めるという、なかなかに嬉しい事案がありました。
一周ごとに手を振って、kawaiiポーズで応援してくれるんですよ。タイミング合わせてこっちもガッツポーズとかしてました。
相手がポーズしてくる空気に合わせてこっちもポーズするのはVRChatで培ってますからね。諸説あろうとは思うけど、私はVRCのアバターkawaiiムーヴコミュニケートの先祖の一つは着ぐるみさんだと思っています。

https://twitter.com/run_run_ranna
らんなさん

他には、寒くて凍えてそうな誘導員のおじさんに、こっちから「おつかれさまです!」と声をかけて「頑張って!」と返事が来るのを活力にしていました。

他のランナーが居て一緒に走っているということも精神的なスタミナになるのですが、こういった声出しや声かけみたいなので、ともすると惰性でフォームが崩れていたり、変な方向に思考が飛びそうになったりというのを修正することができるので、この試みも成功していたのではないかなと思う。

残り6kmでペースを上げたのだけど、これが思ったほどではなく、どうやら最高のプランで走れてもこれぐらいが自分の実力かという感じでした。
結局ロングスパートは最後の2km。2時間のペーサーに対して40秒ビハインドから5秒しか詰められなかった形でのフィニッシュとなりました。

精神的に折れない工夫として、高い方の目標(今日は良いぞと感じた場合はこれぐらい)低い方の目標(今日は調子悪いけど何とかこれぐらいで)を作るらしいです。
私の場合は高い方で2時間6分36秒(6分/km)、低い方で2時間11分53秒(6分15秒/km)を想定していたので、2時間0分35秒は凄まじく上出来です。

3kmごとのラップタイムつきで結果がもらえる。親切。

2時間切りまであと35秒というのは惜しく見えるけれど、ランニングを続ける限りはこの辺りはクリアできるところだろうし、次の機会にとっておくことにします。

ゴールしてらんなちゃんとハイタッチしてもらったり、MCの中願寺アナに話してもらったりと、嬉しいこともいっぱいあったのですが、喋っていて自分の呂律があまり回っていないことに気づいて、実際はこれ低体温ギリギリだったのかなと。
走ってる方はまだいいけど、ゴール地点やエイドで立ってるスタッフさんはもっと寒かったろうに。らんなちゃんに至っては濡れてるし。

周回コース
6分切りペースで刻めていて良い感じ
ピッチも一定、心拍もうまく上げられて成功している


更衣室では長居せずに、さっさと車に乗り込んで、替えの靴を履いて、梅郷の温泉でどうにか命を取り戻しました。温まってみると、今までの低温がどれだけ危なかったのかようやく分かりました。その後は天一

こんな食べ方するの今日だけだから!
大宮には長距離走の適性がちょっとあったかもしれない

まあ、それも勘違いかもしれんけど。

どういう趣味であれ、技量向上を目指すにあたって、環境を整えたり精神が楽しくなるような工夫というものは、まあやるものです。
能動的に環境を手に入れに行っても手に入らなかったり、受動的であっても環境に恵まれてしまったりという運不運はもちろんあるんですけれど。
たとえば今回の話しで言うと、等々力オフに参加させてもらえる機会や、優秀なコーチに恵まれたことは、かなりの幸運でしょう。

とはいえやはり、何かを始めた時に、それに関してどれだけの初期値を持っていたかという運って、あるんですよ。
ほとんど練習しなくても、天に与えられし身体で私より速く長く走れる人。逆に私以上に練習してもなかなかうまくいかない人。

私は身長が低く、体重もダイエットの成果がちょうど出たところで、若い頃には下半身をたくさん使うスポーツをしていました。
何ならそれよりもっともっと昔の、小学校低学年の頃の校内マラソン大会なんかでは走るのが速かった人間です。
身体的特徴や神経の促通具合や脳による肉体の操作の能力など、同級生の他の人に比べて比較的長距離走に向いていたのだろうと思います。

センセーショナルに英雄を取り上げたがる人々は、各ジャンルの頂点にいる人たちを見て素質がどうたらと言うのだけど、その素質ってやつにはグラデーションがあって、私たちの目の届く範囲においても残酷な結果の差をもたらしてきます。

素質あることとやりたいことが一致した人生を送ってきた人という例外を除いて、この文章を読んでいる人はきっと少なくとも一度は勉強やスポーツやゲームなんかを真剣にやったことがあると思う。だから、まあ、分かるでしょう。

私はさほど熱心に練習するランナーではありません。
やっている練習は、オガトレの柔軟動画(ほぼ毎日)、CALISLIFE自重トレの腹筋動画(週2ぐらい不定期)、CALISLIFE自重トレ初心者向け4分プランク(週2ぐらい不定期)、ランニング週2~3、そんなもんです。
月間走行距離は50~70kmぐらいで、市民ランナーとしては下の中ぐらいでしょう。
これ以上量を増やすと義務感が増して楽しくなくなってしまうのです。それに、入れ込みすぎると怪我も怖いしね。もちろん後々になって感覚が変わる可能性はありますが。

ランニングという、初期値がそこそこあった良い趣味を見つけたなあと思う一方、初期値があまりにも悪いくせに諦めきれず、手を尽くして必死になって損切りも出来なくて精神をすり減らすまで続けている趣味も一方であるのです(それが何かは、私の普段を見てくれている人なら分かるでしょう)
もちろんその必死さというのは、楽しさを保つことによって自身に継続のマインドを植え付ける試みという意味合いでの必死さであり、ランニングに比べれば可視化しづらい小さな差分の進化を見つけて自分を褒めていくという試みであり、決して楽しくないわけではないのです。それに、凄まじい遅さでありながら進捗出てるから。(だからこそ辞めづらいというジレンマもあったりするけど)
こちらの方の「ヨシ」と言えるマイルストンを置くのもあと1年3ヶ月ぐらいでなんとかしたいものです。
ただ、時間的な制約でどちらかしか続けられなくなったとき、私はどちらを選ぶんだろうと思うと、考え込んでしまうのです。


■次へ向けて

さて、考え込むのはそれぐらいにして次の目標です。
向こう2年ぐらいで、タイムとしてはハーフ2時間→1時間50分、10km53分→50分、フル完走サブ5→サブ4、という感じになっていくのかなと思います。ちゃんと続けば、ですが。

次にエントリーしているレースは、2ヶ月後、4月21日のかすみがうらマラソン(フル)です。
年初の予定では11月のぐんまマラソンでフルマラソンデビューしようかと思っていたのですが、コースや設定関門や楽しそうかどうかといった要素を勘案し、後半リタイア上等で行ってこようかなと思っています。今度こそ雨降りませんように!

ランニングを趣味にすることにして2ヶ月が経った

まえがき

本日、群馬サファリ富岡マラソン10kmの部に出場して完走してきました。
わりと長いこと生きてきて、初めて陸上競技の大会に出るという経験です。子供の頃は土俵に上がって頭同士でゴツンとぶつかる、腰を低くしてすり足で動く競技をしていたというのに、どうしてこうなってしまったのか。時系列で追っていこうと思います。

スパルタンレース後

9月の記事でスパルタンレースに出場した経緯を書きました。
そしたらですね、なんかいつの間にかVRCのスパルタンたちが12月17日に兵庫の三田でハーフマラソンに出るとか言い出したんですよ。
そして次々にランニングシューズやガーミン(ランナー御用達のスマートウォッチ)を買ってトレーニング報告をし始める有様。

なんか影響受けるじゃないですか! これは裏でしげさんが糸を引いている!
いやまあ実際のところは、しげさんがマスターズの大会に出るのに合わせてオフ会&さらなる運動チャレンジみたいな、そういうところっぽいのですけど。
しかし、とはいえ、受けておいて得する影響というのは受けた方が断然良いのです。

兵庫県三田市は私の郷里から1時間ぐらい。帰省を絡めれば遠征もありかなとは思ったのですが(実際関東から遠征するスパルタン仲間もいるし)、以下の理由で私は遠征に名乗りを上げませんでした。

(1)大会当日の12月17日は何の変哲もない土日のうちの日曜。前日夜に郷里の友人と会っても、飲んだり夜更かししたりできないし、墓参りしてる時間的余裕がない。
(2)帰省を今冬に別途予定するとなると、関西行きの交通費がかさんでしまう。
(3)12月17日までに21.1km走れるだけの体を作る自信がない。特に怪我には注意しないといけない年齢ゆえ。

しかし、とはいえ、受けておいて得な影響は受けておきたいと思うのです(2回目)
今年のはじめ頃までこの3年でダイエットに成功したことを吹聴していた私ですが、ここ10ヶ月は横ばいの状態が続いていました。
食事のコントロールと筋トレだけではなくて、強めの有酸素運動を習慣に入れる必要は感じていたというのもあります。
そんなわけで、市内にある大きなスポーツ用品店で足の計測とかしてもらって、私もランニングシューズを買いました。

ランニングシューズを手に入れた

見繕ってくれた店員さん(いかにも陸上やってるって感じの人!)の目利きは確かで、これまでランニングシューズだと思っていたのは何だったのかと思うほどのものでした。でもこれ用途や人によって適性というか相性あるんだよね。

私が選んでもらったのは初心者から始めてマラソンやりたいっていう人向けの、クッション性能や安定性重視のやつ。アシックスのゲルカヤノ30というやつです。
お値段はそこそこしたのだけど、一つ前のバージョンの安くなってるのを履かせてもらったらやっぱり全然違ったので、安物買って体壊すぐらいならと思い切りました。
性能はやっぱり絶大で、あっさりと10kmを60分で走れてしまいました。

シューズを変えれば確かに走りの安全性や速度は向上する。それはそう。だけどそんなに簡単なものではなかったのです。右膝を傷めました。
原因は簡単で、長距離走をするためのフォームや肉体のバランスが全然身についていなかったみたいなんですよね。
無理せずかかりつけの外科に行って痛み止めを打ってもらって湿布をもらいました。

練習会に参加した

というわけでコーチが必要です。長距離走のコーチ……

長距離走のコーチができるひと

おるやんけ!!

いや、住んでる場所遠すぎ。フィジカルトレーニングは、口頭で気をつければ良い点などのアドバイスは受けられても、やっぱり直に見てもらったり一緒に練習に付き合ってもらうのには敵わないのです。
それでもVRChatはかなりニュアンスが伝わりやすい方ですけどね。6点トラッキングアバターという技術はすごい。

そんなわけで、近場で練習会をやってるところを探して、アポをとって習いに行ってみました。
群馬で練習会を開いているその人も、大学や実業団で駅伝・マラソンを走ってきた人で、元々は今の会社の顧客向けのコーチングサービスだったものを一般向けに開放したという経緯でできた練習会だそう。
授業料も1回ごとの支払いで、義務感もなくてとてもありがたい。

これまで参加したのはほんの2回なのですけど、かなり色々と教わりました。
練習の量の調整とか、足の回転の意識付けとか、180bpmのメトロノームを流してピッチを速く整えて走るだとか、体幹鍛えて前傾姿勢だとか。
何より、実際に走るよりも前に動的ストレッチを含む基本動作の練習をみっちりやるというところが初心者的にとても助かりました。

ガーミンを手に入れた

ガジェット好きにはたまらない高いおもちゃなんですけど、数あるスマートウォッチの中で評判もお値段も最高級クラスのものです。といっても私が買ったのはその中で一番グレードが低いやつですけど。

スマートウォッチはこれまでfitbit(バンドが千切れたり点灯しなくなったり)、miband(長く使えていたけど視認性の面で走りながらだと厳しい)と使ってきたのですが、Garminの性能はやっぱり群を抜いています。

GarminConnectってサイトにリアルタイムで運動や歩数やら心拍やらの情報が反映されて、MyFitnessPalというカロリー管理アプリと連携して消費カロリー情報も飛ばすことが出来たりします。

何よりランナー的に嬉しいのは、ランニングしたときに1kmごと(ラップ距離は設定で変更可能)のペースだとか、ピッチ(歩数/1分)、ストライドの情報とか、GPSで取得した走行コースの情報とか、高度の情報とか、そういったのが細かく取得できるんですよね。


時計の方にもピッチやペースや心拍はリアルタイム表示できるから、プレイ情報を集めながらゲーム攻略してる感じで楽しい。
数字が出る趣味は、上を目指すというよりは昨日の自分に勝つのが楽しいことなので、こういうのがモチベーションになるのです。

一応、高価な物を買っても使い勝手や視認性が悪いと悲惨な買い物になるので、私は最初はゲオのレンタルで1ヶ月借りてみて、問題なく使えると認識してから購入に踏み切っています。

ニーイン癖の矯正

群馬の練習会で「膝が内に入りそうに見えてこわい」と言われたのですけど、これがまったくその通りで、子供の頃からニーイン(膝が内側に入る癖)があったんですよね私。これのせいで相撲でも変な倒れ方してた。

ランニングにおいてもニーインは危険な癖みたいで、膝の内側に炎症っぽい疲れが溜まっていくことからしげさんに聞いてみたところ「二軸で走る」というアドバイスが出て、これがまた見事に効きました。
他にもストレッチの時に膝が外側に行くように気をつけたりしてたのですけど、体を捻らずに二軸で走るというのはだいぶ膝の内側へのダメージ軽減になってるっぽい。

慣れるまではかなりしんどかったけど、少なくともランニング動作時においてはニーインしないような走り方は1ヶ月ちょっとでだいぶ身についたので、癖のある走り方が体に染みこむ前でよかったというところなのかなと。

群馬サファリ富岡マラソン10kmの部当日

奇跡的に忘れ物をせずに富岡に向かいましたが、富岡南中学校と富岡中学校を間違えて道に迷いました。時間に余裕があったのでドンマイ。
天気予報のとおり快晴で気温が高かったので、普段走るときに着ている長袖のロングシャツは無し。限界スクワット部のTシャツ1枚で臨みました。下はタイツとハーフパンツですけど。

着替え等の荷物預かり場所は体育館にあり、床が冷たくて敷物を敷いて待機している人が大勢いました。次回の大会の時には参考にしよう。今回は外が暖かかったので外で待つことができたけど、寒さや風が酷いときにはある程度の時間屋内待機するのがベターな場合がありそう。

スタート時刻。気合いが入りすぎていたのか、自分が遅いと分かっているくせにスタート地点への集合時刻より早めに行ってしまい、気がついたら自分よりも後ろに150人ぐらいのランナーが居る状態に。
結果、いきなり自分のペースで走ると危ないから周囲の速い人に少し合わせつつ、速やかに抜いてもらえるように動かないといけなくて、最初の300mぐらいかなり難しかった。これも大会の醍醐味ですね。

コースは普段の自分の練習場所と比べたらかなり起伏があって、特に最終盤にひどい下り坂が待ち受けていて、そのあたりでやられました。
中盤の「無心で走る」ゾーンでの走り方はうまくいったので、そこは良かったと思う。結果どうにか自己ベストを出せました。ガーミン君は厳密には9.95kmしか走ってないというけど、50m分のタイムを加算しても90秒ぐらい自己ベスト更新してます。
これまでのベストタイムは無風・平坦・夜という条件だったので、同条件でどうなるかはちょっとよく分かりませんが。

気象条件に加えて、他のランナーの走りを見ながらペース調整したり、沿道から応援をもらえたりというのがなんだか大きかった気がします。ちなみにいちいち手を振って「ありがとー!」って言ってました。意外とこれで姿勢が整ったりするのです。

大会の雰囲気はや運営体制は非常に良く、ガチランナーもファンランも十分満足のいくものだったと思う。
大規模な交通規制がされていないのは事前に知っていたけれど、想像していたように車に抜かれまくったり対向車が怖かったりみたいなのは全然なかった。
なお5kmの部は富岡市長も走ったらしい。

そしてこれが、この大会の目玉である参加賞!!

参加賞と特別賞

下仁田ねぎ、こんにゃく、しいたけ(上記3点すき焼きセット)、カロリーメイト、記念タオル、そして群馬サファリパークの入場券(高価!!)
あと、年代別順位でキリ番とったので、輪るピングドラム群馬サファリパークのコラボレトルトカレーをもらえました。来年の大会まで生存戦略しましょうか。

次はこの大会にハーフマラソンで戻ってきたいと思える、そんな日でした。

ランニングを趣味にする

時間は有限なので、忙しいと色々とあふれ出てしまうだろうし、ランニングの習慣も途切れてしまうこともあるかもしれません。
それはボイトレにしてもお勉強にしてもそうなんだけど。

今日や、あるいは群馬の教室で見たような、いわゆる化け物じみた市民ランナーほどのストイックさは、私はたぶん発揮できないでしょう。
それでも無茶なオーバーワークをしない限り少なくとも健康にはプラスだし、惰性でゲームやってるよりは全然気持ちの良いものです。
次の目標は21.1km走れる体を作ることです。

そういえば

元幕内豊山の小柳さんは引退後に大減量してハーフマラソン完走したらしいです。3月はフルマラソンに出るのだとか。
小柳さんが大相撲の解説で言ってたのですけど、マラソンも相撲も臀部の筋肉を使うスポーツだから、相性の良いスポーツらしいですよ。信憑性は怪しい。
いやほら確かに臀部つかうけど膝とか身長とかさあ……

スパルタンレースガーラ湯沢2023に出場・完走しました

大宮部屋の大宮です。お世話になっております。
昨日開催された「スパルタンレースガーラ湯沢2023」に出場しました。

スパルタンレースって何?

フィジカル苦手な人は字面だけで不安になりそうだけど、まさにその通りです。
詳しくはオフィシャルサイトなり、ググるなり、YouTubeで見つかる動画なりを見てもらうとして。
ざっくり説明すると、山の中を走って(体力や脚力が足りない人は歩いて)、途中に設置されているアスレチック的な障害物をクリアしてゴールを目指すというレースです。
障害物をクリアできなければペナルティでバーピー30回です。

他の人と競うのはごく一部の上位の人たちで、多くの参加者の目標は自分の体が出せる限界までがんばる、私のような非アスリートにとっては完走が目標になります。それでもめちゃくちゃ大変なんですけど。

チームで参加した場合は同チーム内での助け合いがあったり、非チームメイトでも助け合いが認められていたりします。
ただしそれにも制限があるので、一人でやっつけないといけない場面も多々あります。

VRCスパルタンレース部

BEROSUさん(大正浪漫カフェの人)が提唱して昨年設立された、VRChatterで一緒にスパルタンレースに参加しようという部になります。
現在は限界スクワット部のしげさんが主に事務面を取り仕切っています。
今回はエントリー22名、参加21名(一人風邪で来られず無念)となり、今回のレースに参加するチームの中で3番目に多いチームになりました。

当日まで

参加を決めてエントリーしたのは5月、クリーヴァさんと話して「大宮さんもいけるよ」みたいに背中を押してもらえたのが決め手でした。

エントリーしたのは当然一番下のカテゴリ「Sprint Open」です。5kmとありますが、Garmin持ってた人の実測で総距離7.3kmぐらい、獲得標高800mぐらいの山でした。障害物は20個。

当日までの練習として、近所の激安ジムに再入会して筋トレ、ジョギング、その他には山歩きに慣れるためにハイキングの回数を増やしました。
他の参加予定者を誘って秩父山地の周遊コースに行ったり、誘われて筑波山を登ったりと、楽しみつつやっていました。

7月と8月は仕事がそこそこ忙しく、目一杯運動というわけにはいかなかったものの、数十年ぶりに懸垂ができたときは、参加を決めた甲斐があったなと思えました。

コンプレッションウェアを着ると全然疲れが違うとか、シューズによって脚の負担が全然違うとか、そういった運動関係の知見が集まるのも楽しい日々でした。
大会に向けてというモチベだけではなく、運動することへのハードルが下がると、もう二度とぶよぶよのダメな肉体には戻らないぞという気持ちの支えになります。

前日

数日前から早寝早起きにして寝不足を解消しておき、前日もしっかり早起きしたのですが、眠いまま階段に踏み出して滑って上から4段落ちました。
擦り傷を負ったほか、左肩を寝違えたように筋を伸ばしたっぽく、軽い痛みが残りました。まさか出発前に負傷するとは……とはいえこの程度のことは現地で負う可能性も十分にあるレベルの軽い負傷なので、湿布を貼って出発です。

越後湯沢まではわりとあっという間。北関東から近いのです。
ナゼルさんの手配してくれたコテージ(ちゃんと人数で割るとそこまで高くない)にチェックインして、駅で他のチームメンバーと顔合わせをして、ラーメンを食べ、降ったり止んだりの雨に不安を募らせながら準備を進めていきます。

当日朝~登り

会場まで徒歩20分程度&BEROSUさんの号令で体操して準備万端。
エントリー待ちの列ではドコドコドコドコした感じの曲がかかっていて陽キャの吹きだまりという感じで大変良かった。
スタート地点のコールアンドレスポンスもこなして、いざ急坂を駆け…ることはできないので、一歩一歩着実に歩いていきます。

雨はこの時点でも降ったり止んだりで、止む予報は完全に外れ。寒さ対策のウインドブレイカーを持っていかなければ死でした。
このウインドブレイカーはNHK大河ドラマ軍師官兵衛」において三木城での合戦が取り上げられた際に地元商工会が頑張って作った「三木合戦」ロゴ入りのものです。大変長持ちしております。しばらく帰っていないので帰省の予定も立てたい。

山道を登って登って、チームメイトと励まし合ったり、知らん人と励まし合ったりしつつ進みます。登山なので自分はさほど息は上がらなかったのですが、今後どのみちチームメイトと合流することは分かっているのでペースを合わせます。
そうでなくても地面のぬかるみや穴があちこち酷かったので、かなり気をつけて歩く必要がありました。下草のグリップ力は偉大。山に植物が生えていることは本当に偉大です。

途中で下り坂に転じたところで列の前の方の人から悲鳴のような声が聞こえ、何があるかと思ったら、本来は草が生えていたはずの場所がすっかり粘土質の地面が見えていて、泥の滑り台状態に。
滑り降りる人も居たのですが、私は怪我が怖かったので端に寄って木や草を掴みながら降りました。

コンディションの悪さという、距離や傾斜で見えるもの以上に体力を削ってくる要素とも戦いつつ、ようやく標高の高い障害物エリアに到着です。スキー場のロッジがあって広場になってるあたりですね。

障害物

(1)4ft wall
難なくクリア。

(2)6ft wall
難なくクリアできるかと思いきや、ドロドロで壁を蹴り上がるどころではない。
腕の力だけで体を上げられず、ナゼルさんにケツを押してもらってクリア。

(3)O-U-T
難なくクリア。

(4)Vertical Cargo
てっぺんで体を入れ替えるときに隣の人を蹴りそうになった。ごめん。
問題なくクリア。

(5)Monkey bar
うんてい。1本目の棒を触っただけで掴めずに落下。

※バーピー30回
バーピーゾーンはどこもぬかるみプール状態で、ドロドロになりながらバーピーしました。
バーピーを習慣化できていなかったのが失敗で、想像以上に一気に心肺機能がやられてぶつかり稽古みたいな息の上がり方をしました。

(6)Plate drag
重り入りの皿を手元に引っぱってくるのだけど、レーンが荒れすぎててものすごい窪地ができてる。で、そこに引っかかるとどうやっても動かなくなるので、凹みに引っかかった場合は直で外しに行って良しというスタッフの指示があり従う。重さについては問題なく、クリア。

(7)Z wall
雨で濡れていて滑りやすいものの、手で掴むのは問題なく、難所の折り返しを過ぎたその先の直線部分で足場から足を滑らせて落下。
先行していたBEROSUさんも同じところで落ちていたので、特別滑りやすいところだったのかもしれない。無念。

※バーピー30回
やばい息の上がり方をしていたのを見かねてナゼルさんが5回分もらってくれる。
(バーピーはチームでシェアできる)


(8)Inverted wall
握力でどうにかしないといけないと思っていた梁が、普通に握れる構造になっていて一安心。これは余裕でクリア。

(9)Multi rig
つりわ。出来る気はしないけど、とにかくチャレンジ。1つ目をしっかり掴んで体を振って2つ目の輪を掴んで滑って落下。

※バーピー30回
死にそうな声を上げながらこなす。

(10)Sand bag carry
水を吸って重くなったサンドバッグ。ぜったい22.5kgどころじゃない。やばい。
右肩に担いで、本当は後ろに担ぎたかったけどうまく回せず、結局右肩に担いだまま、最後の方は腹側に回して上腕の力も使って必死に歩いてクリア。コースもぬかるんでいて滑ったりハマったりしないようにするのに気を遣った。

(ここで2周目を走ってきたしげさんが追いついてくる!)

(11)Atlas carry
50kgの重り。ぺたん座りから両腿にたぐり寄せるように乗せて、手を組んで抱え込んで脚力で持ち上げる。
あとは腰をやらないように腹筋背筋の力でキープして短いコースを行って戻るだけ。不安だったけど想定より楽にクリア。

※バーピー負債を5回返却(たいたいさん宛)

ここからまた標高の高い場所へ向かってしばらく移動。先行していたきすぎさんに追いつき人数が増えて、チームの強みがでてきた。

(12)Hurdles
普通にできそうだと思ってたのに、6ft wallの時と同じように前腕の力で体を持ち上げられず。ナゼルさんとのちかるがさんに代わる代わる土台になってもらってクリア。ありがとう。

(13)Barbed wire crawl
有刺鉄線の下を匍匐前進。楽勝。とっくに泥まみれだし、むしろ他の場所よりも地面の状態は良かった。

(14)Slip wall
握力とある程度引っぱる力は残っていたので問題なく登り、反対側のはしご降りも恐怖など感じてる暇なくクリア。

(15)A frame cargo
掴んで登って上で体入れ替えて降りるだけ。難なくクリア。

(16)Rope climb
ロープを掴んでぶら下がって、足を絡めるのがコツだと予習はしていたものの、練習する機会がなかったのでぶっつけ本番。目の前でしげさんが見本を見せてくれたけどとてもマネできず。

※バーピー30回
ドロドロになって死にそうな声を上げながら5回ずつぐらいに分けてこなす。
みかねてクリーヴァさんが9回もらってくれる。ありがたや。

(17)Spear throw
残り時間が少ないというアナウンスがあったのでとにかくさっさと並んで思い切って投げる。全然届かず。
ペナルティランのはずだったのだけど、ペナルティ用のコースが既に閉鎖されていて、ペナルティはバーピーに切り替わっていた。そんな。

※バーピー30回
仲間から先行していたので3回ずつぐらいに分けて死にそうな声を上げながらこなす
かなり異様な声なんだけども、まあスパルタンレースだしそういう人が居てもいいでしょう。新弟子のぶつかり稽古はこんな感じです。

(18)Bucket carry
コースクローズの時間を意識して「障害物パスしていいからゴールすることを優先しろ。完走したことにしてやる」的なアナウンスが流れるも、残時間的にまだいけると思ったので挑戦。
サンドバッグと違って砂利バケツは水を吸ってないけど、疲労も相まって重い。脚力で持ち上げ直すのは苦ではないので、途中で3回地面に降ろしながらもどうにかクリア。

(19)Hercules hoist
砂袋が水を吸いすぎていて絶対30kgじゃない。少し持ち上げて「きつい!」と言ったところで、たいたいさんがヘルプに入ってくれた。ありがとう。
チーム内では多人数がかりでも可のルールです。

ゴールに向けての下り坂。膝をやらないように慎重にしつつ、全員での完走を確信して移動。最後の障害の前で10分ほど後続を待った。

(20)Fire jump
火がついてる薪の上を、8人ぐらいで手を繋いできららジャンプ


手助けなしクリア 12
手助けありクリア 3
失敗 5
ペナルティバーピー141回(150回のところ、もらわれたのが14、もらったのが5)

クリア後

途中からとにかくずっとトイレに行きたかったけど、足洗い場~下りゴンドラがずっと混んでいて大変でした。
完走者がもらえるメダルとTシャツをもらって、ゴンドラの揺れに尿意をこらえながら降りてきました。

かなり過酷という噂だったガーラ湯沢のスパルタンレース。
さほど強い運動習慣があるわけでもなく、昨年よりもコンディションは悪く、そのうえ昨年より繰り上げ制限時刻が30分早まっている中で完走できたのは満足です。

ルール上仲間と負荷をシェアしながら参加できるというところが本当によくて、声かけはもちろんだけども、たくさん助けられたり、ちょっと助けたりして挑めたという部分が本当に良かった。

そして、打ち上げで6週間ぶりに飲むアルコールはとても美味かった。
宿に戻ってからナゼルさんと日本酒の話をしながらお互いが薦める日本酒を交互に飲むのも最高に良かった。翌朝のぽんしゅ館で食べた爆弾おにぎりも美味しかった。

次回に向けて

え、出るの? 誰が? 決して安くない参加費や宿泊費を払って、こんなしんどい思いを一体どうして……?
とか言いつつスケジュールさえ合えば出ちゃうのかなあ。いろんなことの状況次第。
体力作りは続けます。

心残りは前腕で体を持ち上げる力が全然足りてなかったので、ディップスをやっておくべきだった点と、バーピーみたいに心拍が急に上がったときに息が乱れすぎないような加減や体力そのものがほしかった。

それと、脚を攣る人が多かったので、その際の応急措置をしてあげられるようにするのと、配るためにもシャクヤク甘草エキスを持っていこうと思った。

いや、もし次回出るとしたらの話ですよ。仮の話ですって。

後日談

翌日の昼というかこれを書いている日のお昼ですが、衣類のお片付け中にサンダルを履こうとして足の指の爪を引っかけて剥がして血まみれになりました。
レース前日に家を出る前に階段落ち、レース翌日に家に帰ってから爪剥ぎです。スパルタンレースよりも負傷してる。

しげさんから「大宮さんの家はガーラより過酷なんですか」と言われた。

EAT(上咽頭擦過療法)を受け始めた話、あと鼻うがい

大宮部屋の大宮です。お世話になっております。
昨年暮れのあたりから1年ぶりに声帯を傷め、音声外来でちょっと著名な耳鼻咽喉科を再訪しました。
この先生すごいんだよね。声帯カメラを入れるときの無痛っぷりやら手際の良さやら、何より患者のことをよく見てくれる。

声帯の方は声帯粘膜が腫れていていわゆる声帯浮腫という状態。時間かかりつつも少しずつ良くなっています。
もっと思い切って黙り続けるとか酒やめるとかすれば、年が明ける頃には余裕で完治していた気がするのですけど、うっかり愚行権を行使したので。

さて、カメラはもちろん鼻から通すのですけど、その診察の中で上咽頭炎という診断を受けました。
咽頭は通常でも多少は腫れているものらしいのだけど、私の場合はかなり腫れていて、そこから発生した痰が咽頭に落ちていって声帯まで点々と続いてるの。
カメラではっきり見えるんだねえ。すごいねこのカメラ。どこ製だろ。やっぱオリンパスかな?
んで、この痰は、鼻水が前じゃなくて後ろに落ちていくから「後鼻漏」というのが正確らしい。

自覚症状としては、咽頭腔の特殊な操作を入れようと頑張った後で痰が降りてきやすい状況に定期的になってたんだよね。
というか、声練習仲間でそういう人多い。鼻すすってたり痰でがらついてる感じの声の人けっこう見かけるよね。

治療法として、EAT(Epipharyngeal Abrasive Therapy 上咽頭擦過療法)というのを提案されました。
長い綿棒を突っ込んで、腫れてる部位を擦って膿栓みたいなのを除去しつつ、塩化亜鉛という抗炎症薬を塗り込むという、とても痛くてけっこう乱暴なやつ。
EATに懐疑的な耳鼻咽喉科医もたぶん居るし、もしかしたらそちらの方が正しいのかもしれない。
でもまあ50年ぐらい前から歴史もあり、論文はもちろん治療実績もあるので、年末の12月28日から始めることにしました。
EATを薦める医師の書いた書籍では、上咽頭炎はいろんな体の不具合の原因になるよって書かれてはいるのだけど、そのへんは話半分です。自律神経絡みの不具合の原因なんて他にいくらでもある。
後鼻漏も自分にとっては、後鼻漏自体のせいでとても辛いというわけではないのだけど、痰が咽頭や声帯周辺まで落ちてくることが発声器官の粘膜組織に悪影響を与えてるというのが決断した要因です。

1回の施術費は安いけど、週1ペース(ある程度は融通きく)で10~20回病院に通うことになるので、勤務先と話をつけるのが困難な状況だったら難しかったかも。やってる病院も少ないし。
今まで2回やってもらったのですが、1回目は手加減されて2回目は手加減の度合いを弱めてもらって、やっぱりすごく痛くて血もたくさん出ました。
施術中の痛みもまあまあなんだけど、施術時間はさほど長くないので耐えられる(えづいて血痰吐いたけど)として、その後の4時間ぐらいは痛みに気を取られて無意識に歯を食いしばってる状態。
喉の痛みは風邪の引き始めみたいな感じで、24時間後でだいたい軽快するといった経過でした。

2回目の施術の翌日夜に声を出してみたら、体の中でこれまで天井が詰まってたところ一枚板が外れて明るい音が出たような気がしましたね。
これが成果だとしたら朗報だけど、まあたぶんプラセボでしょう。施術当日は痛いから、強制的に一晩黙ったというのが実のところの要因かもしれない。

これで咽頭も声帯も傷めにくい体が手に入れば良いのですが、問題なのはいくらEATで炎症を抑えても、上咽頭腔を変な形で使うような特殊な発声をやめない限りは結局上咽頭炎は再発するだろうということ。
健康と発声は両立したいものだけれども、どちらかを取らなければ難しいとなったら、どちらか一方にするかもしれないですね。



並行して鼻うがいを始めました。自在にできる人の方が効果は高そうだけれども、私は左鼻から入れて右鼻に出すだけ。無理すると耳に行きそうでよくない。
これも医師からは推奨されているので、続けようかなと。今のところ習慣にできてる。
昔チャレンジした頃に比べて機械も進歩していて、電動でできちゃうし、洗浄液も1回ごとに1包の粉を溶かすので楽ちん。


以下はアフィリンクです。踏んだ後で何か買い物してくれれば大宮の鼻うがい代になります。

大宮の2022年まとめ

雑にまとめます

1月

柏で集まってハンバーガーを食べた。

店名は「ダブルシックス」

ネッター解剖学アトラスが愛読書になった。

2月

物事への取り組みに関するスタンスを根本的に再考しようと思える機会があった。きっかけをくれた某氏には感謝がある。

3月

赤羽でちゃんこ鍋を食べた。

強い人たちのせいで世界がどうしようもなくなって、たまたまそこに居たフレンドが災難を被った。どうすることもできなかったし「どうすれば君を助けられる?」と問うことすらできなくて、無力だった。フレンドは自力で助かった。

嵐山辛モツ焼きそばを食べた。

ラーメン五月
4月

秋葉原で12人オフ会を主催した。

めり乃

久しぶりに帰省して、大量に酒を飲んだ。

4名で

口蓋咽頭筋の一部随意性を獲得した。

5月

新小岩でちゃんこ鍋を食べた。

ふわふわのお好み焼
ちゃんこ鍋
6月

「声と歌の雑談集会」を始めた。

7月

相撲甚句教室に行った。

8月

週2~3ペースでカラオケに行き始めた。

オフラインのボイトレ教室に通い始めた。本人の引き出しも多いし、何より生徒の目線に合わせてよく考えて指導してくれる、とても良い先生に当たった。

軒下にアシナガバチが巣を作って駆除した。

9月

オンライン日本酒試飲会で酩酊した。

週3ペースでカラオケに行っていた。

10月

日暮里で焼肉を食べた。
週3ペースでカラオケに行っていた。

一人で動物園に行った。

ペンギン
ヤギ
11月

特に海外に行く予定はないけど、失効していたから旅券を再取得した。

隣町の公民館で、講談を生で始めて聴いた。

週3ペースでカラオケに行っていた。1年ぶりに喉を酷く傷めた。

12月

カラオケ通いが耳鼻咽喉科通いに変わった。自分の声帯を見慣れた。慢性上咽頭炎の治療を始めた。鼻うがいを始めた。

オンラインだけど言語聴覚士さんに相談できる機会を持てた。