大宮部屋ブログ

VR大好き大宮部屋です

ランニングを趣味にすることにして2ヶ月が経った

まえがき

本日、群馬サファリ富岡マラソン10kmの部に出場して完走してきました。
わりと長いこと生きてきて、初めて陸上競技の大会に出るという経験です。子供の頃は土俵に上がって頭同士でゴツンとぶつかる、腰を低くしてすり足で動く競技をしていたというのに、どうしてこうなってしまったのか。時系列で追っていこうと思います。

スパルタンレース後

9月の記事でスパルタンレースに出場した経緯を書きました。
そしたらですね、なんかいつの間にかVRCのスパルタンたちが12月17日に兵庫の三田でハーフマラソンに出るとか言い出したんですよ。
そして次々にランニングシューズやガーミン(ランナー御用達のスマートウォッチ)を買ってトレーニング報告をし始める有様。

なんか影響受けるじゃないですか! これは裏でしげさんが糸を引いている!
いやまあ実際のところは、しげさんがマスターズの大会に出るのに合わせてオフ会&さらなる運動チャレンジみたいな、そういうところっぽいのですけど。
しかし、とはいえ、受けておいて得する影響というのは受けた方が断然良いのです。

兵庫県三田市は私の郷里から1時間ぐらい。帰省を絡めれば遠征もありかなとは思ったのですが(実際関東から遠征するスパルタン仲間もいるし)、以下の理由で私は遠征に名乗りを上げませんでした。

(1)大会当日の12月17日は何の変哲もない土日のうちの日曜。前日夜に郷里の友人と会っても、飲んだり夜更かししたりできないし、墓参りしてる時間的余裕がない。
(2)帰省を今冬に別途予定するとなると、関西行きの交通費がかさんでしまう。
(3)12月17日までに21.1km走れるだけの体を作る自信がない。特に怪我には注意しないといけない年齢ゆえ。

しかし、とはいえ、受けておいて得な影響は受けておきたいと思うのです(2回目)
今年のはじめ頃までこの3年でダイエットに成功したことを吹聴していた私ですが、ここ10ヶ月は横ばいの状態が続いていました。
食事のコントロールと筋トレだけではなくて、強めの有酸素運動を習慣に入れる必要は感じていたというのもあります。
そんなわけで、市内にある大きなスポーツ用品店で足の計測とかしてもらって、私もランニングシューズを買いました。

ランニングシューズを手に入れた

見繕ってくれた店員さん(いかにも陸上やってるって感じの人!)の目利きは確かで、これまでランニングシューズだと思っていたのは何だったのかと思うほどのものでした。でもこれ用途や人によって適性というか相性あるんだよね。

私が選んでもらったのは初心者から始めてマラソンやりたいっていう人向けの、クッション性能や安定性重視のやつ。アシックスのゲルカヤノ30というやつです。
お値段はそこそこしたのだけど、一つ前のバージョンの安くなってるのを履かせてもらったらやっぱり全然違ったので、安物買って体壊すぐらいならと思い切りました。
性能はやっぱり絶大で、あっさりと10kmを60分で走れてしまいました。

シューズを変えれば確かに走りの安全性や速度は向上する。それはそう。だけどそんなに簡単なものではなかったのです。右膝を傷めました。
原因は簡単で、長距離走をするためのフォームや肉体のバランスが全然身についていなかったみたいなんですよね。
無理せずかかりつけの外科に行って痛み止めを打ってもらって湿布をもらいました。

練習会に参加した

というわけでコーチが必要です。長距離走のコーチ……

長距離走のコーチができるひと

おるやんけ!!

いや、住んでる場所遠すぎ。フィジカルトレーニングは、口頭で気をつければ良い点などのアドバイスは受けられても、やっぱり直に見てもらったり一緒に練習に付き合ってもらうのには敵わないのです。
それでもVRChatはかなりニュアンスが伝わりやすい方ですけどね。6点トラッキングアバターという技術はすごい。

そんなわけで、近場で練習会をやってるところを探して、アポをとって習いに行ってみました。
群馬で練習会を開いているその人も、大学や実業団で駅伝・マラソンを走ってきた人で、元々は今の会社の顧客向けのコーチングサービスだったものを一般向けに開放したという経緯でできた練習会だそう。
授業料も1回ごとの支払いで、義務感もなくてとてもありがたい。

これまで参加したのはほんの2回なのですけど、かなり色々と教わりました。
練習の量の調整とか、足の回転の意識付けとか、180bpmのメトロノームを流してピッチを速く整えて走るだとか、体幹鍛えて前傾姿勢だとか。
何より、実際に走るよりも前に動的ストレッチを含む基本動作の練習をみっちりやるというところが初心者的にとても助かりました。

ガーミンを手に入れた

ガジェット好きにはたまらない高いおもちゃなんですけど、数あるスマートウォッチの中で評判もお値段も最高級クラスのものです。といっても私が買ったのはその中で一番グレードが低いやつですけど。

スマートウォッチはこれまでfitbit(バンドが千切れたり点灯しなくなったり)、miband(長く使えていたけど視認性の面で走りながらだと厳しい)と使ってきたのですが、Garminの性能はやっぱり群を抜いています。

GarminConnectってサイトにリアルタイムで運動や歩数やら心拍やらの情報が反映されて、MyFitnessPalというカロリー管理アプリと連携して消費カロリー情報も飛ばすことが出来たりします。

何よりランナー的に嬉しいのは、ランニングしたときに1kmごと(ラップ距離は設定で変更可能)のペースだとか、ピッチ(歩数/1分)、ストライドの情報とか、GPSで取得した走行コースの情報とか、高度の情報とか、そういったのが細かく取得できるんですよね。


時計の方にもピッチやペースや心拍はリアルタイム表示できるから、プレイ情報を集めながらゲーム攻略してる感じで楽しい。
数字が出る趣味は、上を目指すというよりは昨日の自分に勝つのが楽しいことなので、こういうのがモチベーションになるのです。

一応、高価な物を買っても使い勝手や視認性が悪いと悲惨な買い物になるので、私は最初はゲオのレンタルで1ヶ月借りてみて、問題なく使えると認識してから購入に踏み切っています。

ニーイン癖の矯正

群馬の練習会で「膝が内に入りそうに見えてこわい」と言われたのですけど、これがまったくその通りで、子供の頃からニーイン(膝が内側に入る癖)があったんですよね私。これのせいで相撲でも変な倒れ方してた。

ランニングにおいてもニーインは危険な癖みたいで、膝の内側に炎症っぽい疲れが溜まっていくことからしげさんに聞いてみたところ「二軸で走る」というアドバイスが出て、これがまた見事に効きました。
他にもストレッチの時に膝が外側に行くように気をつけたりしてたのですけど、体を捻らずに二軸で走るというのはだいぶ膝の内側へのダメージ軽減になってるっぽい。

慣れるまではかなりしんどかったけど、少なくともランニング動作時においてはニーインしないような走り方は1ヶ月ちょっとでだいぶ身についたので、癖のある走り方が体に染みこむ前でよかったというところなのかなと。

群馬サファリ富岡マラソン10kmの部当日

奇跡的に忘れ物をせずに富岡に向かいましたが、富岡南中学校と富岡中学校を間違えて道に迷いました。時間に余裕があったのでドンマイ。
天気予報のとおり快晴で気温が高かったので、普段走るときに着ている長袖のロングシャツは無し。限界スクワット部のTシャツ1枚で臨みました。下はタイツとハーフパンツですけど。

着替え等の荷物預かり場所は体育館にあり、床が冷たくて敷物を敷いて待機している人が大勢いました。次回の大会の時には参考にしよう。今回は外が暖かかったので外で待つことができたけど、寒さや風が酷いときにはある程度の時間屋内待機するのがベターな場合がありそう。

スタート時刻。気合いが入りすぎていたのか、自分が遅いと分かっているくせにスタート地点への集合時刻より早めに行ってしまい、気がついたら自分よりも後ろに150人ぐらいのランナーが居る状態に。
結果、いきなり自分のペースで走ると危ないから周囲の速い人に少し合わせつつ、速やかに抜いてもらえるように動かないといけなくて、最初の300mぐらいかなり難しかった。これも大会の醍醐味ですね。

コースは普段の自分の練習場所と比べたらかなり起伏があって、特に最終盤にひどい下り坂が待ち受けていて、そのあたりでやられました。
中盤の「無心で走る」ゾーンでの走り方はうまくいったので、そこは良かったと思う。結果どうにか自己ベストを出せました。ガーミン君は厳密には9.95kmしか走ってないというけど、50m分のタイムを加算しても90秒ぐらい自己ベスト更新してます。
これまでのベストタイムは無風・平坦・夜という条件だったので、同条件でどうなるかはちょっとよく分かりませんが。

気象条件に加えて、他のランナーの走りを見ながらペース調整したり、沿道から応援をもらえたりというのがなんだか大きかった気がします。ちなみにいちいち手を振って「ありがとー!」って言ってました。意外とこれで姿勢が整ったりするのです。

大会の雰囲気はや運営体制は非常に良く、ガチランナーもファンランも十分満足のいくものだったと思う。
大規模な交通規制がされていないのは事前に知っていたけれど、想像していたように車に抜かれまくったり対向車が怖かったりみたいなのは全然なかった。
なお5kmの部は富岡市長も走ったらしい。

そしてこれが、この大会の目玉である参加賞!!

参加賞と特別賞

下仁田ねぎ、こんにゃく、しいたけ(上記3点すき焼きセット)、カロリーメイト、記念タオル、そして群馬サファリパークの入場券(高価!!)
あと、年代別順位でキリ番とったので、輪るピングドラム群馬サファリパークのコラボレトルトカレーをもらえました。来年の大会まで生存戦略しましょうか。

次はこの大会にハーフマラソンで戻ってきたいと思える、そんな日でした。

ランニングを趣味にする

時間は有限なので、忙しいと色々とあふれ出てしまうだろうし、ランニングの習慣も途切れてしまうこともあるかもしれません。
それはボイトレにしてもお勉強にしてもそうなんだけど。

今日や、あるいは群馬の教室で見たような、いわゆる化け物じみた市民ランナーほどのストイックさは、私はたぶん発揮できないでしょう。
それでも無茶なオーバーワークをしない限り少なくとも健康にはプラスだし、惰性でゲームやってるよりは全然気持ちの良いものです。
次の目標は21.1km走れる体を作ることです。

そういえば

元幕内豊山の小柳さんは引退後に大減量してハーフマラソン完走したらしいです。3月はフルマラソンに出るのだとか。
小柳さんが大相撲の解説で言ってたのですけど、マラソンも相撲も臀部の筋肉を使うスポーツだから、相性の良いスポーツらしいですよ。信憑性は怪しい。
いやほら確かに臀部つかうけど膝とか身長とかさあ……