大宮部屋ブログ

VR大好き大宮部屋です

EAT(上咽頭擦過療法)を受け始めた話、あと鼻うがい

大宮部屋の大宮です。お世話になっております。
昨年暮れのあたりから1年ぶりに声帯を傷め、音声外来でちょっと著名な耳鼻咽喉科を再訪しました。
この先生すごいんだよね。声帯カメラを入れるときの無痛っぷりやら手際の良さやら、何より患者のことをよく見てくれる。

声帯の方は声帯粘膜が腫れていていわゆる声帯浮腫という状態。時間かかりつつも少しずつ良くなっています。
もっと思い切って黙り続けるとか酒やめるとかすれば、年が明ける頃には余裕で完治していた気がするのですけど、うっかり愚行権を行使したので。

さて、カメラはもちろん鼻から通すのですけど、その診察の中で上咽頭炎という診断を受けました。
咽頭は通常でも多少は腫れているものらしいのだけど、私の場合はかなり腫れていて、そこから発生した痰が咽頭に落ちていって声帯まで点々と続いてるの。
カメラではっきり見えるんだねえ。すごいねこのカメラ。どこ製だろ。やっぱオリンパスかな?
んで、この痰は、鼻水が前じゃなくて後ろに落ちていくから「後鼻漏」というのが正確らしい。

自覚症状としては、咽頭腔の特殊な操作を入れようと頑張った後で痰が降りてきやすい状況に定期的になってたんだよね。
というか、声練習仲間でそういう人多い。鼻すすってたり痰でがらついてる感じの声の人けっこう見かけるよね。

治療法として、EAT(Epipharyngeal Abrasive Therapy 上咽頭擦過療法)というのを提案されました。
長い綿棒を突っ込んで、腫れてる部位を擦って膿栓みたいなのを除去しつつ、塩化亜鉛という抗炎症薬を塗り込むという、とても痛くてけっこう乱暴なやつ。
EATに懐疑的な耳鼻咽喉科医もたぶん居るし、もしかしたらそちらの方が正しいのかもしれない。
でもまあ50年ぐらい前から歴史もあり、論文はもちろん治療実績もあるので、年末の12月28日から始めることにしました。
EATを薦める医師の書いた書籍では、上咽頭炎はいろんな体の不具合の原因になるよって書かれてはいるのだけど、そのへんは話半分です。自律神経絡みの不具合の原因なんて他にいくらでもある。
後鼻漏も自分にとっては、後鼻漏自体のせいでとても辛いというわけではないのだけど、痰が咽頭や声帯周辺まで落ちてくることが発声器官の粘膜組織に悪影響を与えてるというのが決断した要因です。

1回の施術費は安いけど、週1ペース(ある程度は融通きく)で10~20回病院に通うことになるので、勤務先と話をつけるのが困難な状況だったら難しかったかも。やってる病院も少ないし。
今まで2回やってもらったのですが、1回目は手加減されて2回目は手加減の度合いを弱めてもらって、やっぱりすごく痛くて血もたくさん出ました。
施術中の痛みもまあまあなんだけど、施術時間はさほど長くないので耐えられる(えづいて血痰吐いたけど)として、その後の4時間ぐらいは痛みに気を取られて無意識に歯を食いしばってる状態。
喉の痛みは風邪の引き始めみたいな感じで、24時間後でだいたい軽快するといった経過でした。

2回目の施術の翌日夜に声を出してみたら、体の中でこれまで天井が詰まってたところ一枚板が外れて明るい音が出たような気がしましたね。
これが成果だとしたら朗報だけど、まあたぶんプラセボでしょう。施術当日は痛いから、強制的に一晩黙ったというのが実のところの要因かもしれない。

これで咽頭も声帯も傷めにくい体が手に入れば良いのですが、問題なのはいくらEATで炎症を抑えても、上咽頭腔を変な形で使うような特殊な発声をやめない限りは結局上咽頭炎は再発するだろうということ。
健康と発声は両立したいものだけれども、どちらかを取らなければ難しいとなったら、どちらか一方にするかもしれないですね。



並行して鼻うがいを始めました。自在にできる人の方が効果は高そうだけれども、私は左鼻から入れて右鼻に出すだけ。無理すると耳に行きそうでよくない。
これも医師からは推奨されているので、続けようかなと。今のところ習慣にできてる。
昔チャレンジした頃に比べて機械も進歩していて、電動でできちゃうし、洗浄液も1回ごとに1包の粉を溶かすので楽ちん。


以下はアフィリンクです。踏んだ後で何か買い物してくれれば大宮の鼻うがい代になります。