大宮部屋ブログ

VR大好き大宮部屋です

オンライン試飲会の会場をアップグレードした話

焼酎試飲会おつかれさまでした
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第3回VRC試飲会 オンライン焼酎試飲会

太古の黒うさぎも孤独な天使も美味しかったです。


レムリア先生

さて、今回はこの試飲会ワールド制作についての話を書いてみようと思います。

きっかけはNakaさんとレムリアさんの距離感が近くなったこと。そして私とレムリアさんの話す機会が増えたことでした。
1989年以前爆誕会の運営補佐(主にワールド制作のアドバイザー)としてレムリアさんが入ってくれた時、爆誕会ワールドがアップグレードされるのかなという予想とは別に、私の中ではピンチとチャンスが1つずつ生まれていました。

ピンチというのは、オンライン試飲会のためのワールド制作から私が降りるべきではないかと思ってしまったことです。
近しい人々には周知のことですが、レムリアさんと私とではワールド制作全般に関する腕が違いすぎます。
レムリアさんはもう隅から隅まで優しい人で、私のことも色々と褒めてくれるのですけど、周囲がレムリアさんに何を期待して私やレムリアさんをどう扱うかはまた別の話。
正直ここで私が「もし余裕があるようでしたら、レムリアさんにお願いします」と言ってしまえば、軽くてきれいで雰囲気も良い試飲会用ワールドが短期間で出来上がっていたのだと思います。

チャンスというのは、自らが作っているイベント用ワールドを叩き台として、身近に堂々と教えを請える先生を得られるかもしれないということです。
心理的な安全を得た状態で、書籍や動画や記事だけでは難しかったこと(あるいは探しきれなかったこと)も尋ねられて、自分の腕を上げることができる機会。これはまさに大きなチャンスです。

チャンスの側を得るには、はっきりと意思表示することが必要です。
レムリアさんと私と某組長2名が揃っている場で私の方から「いま試飲会ワールドの改善をやろうとしている。甘えるようで悪いけれど添削してダメだししてほしい」旨を伝えました。
某T組長からは「大宮さんにずっと任せるの悪いなと思ってて、次も任せていいのか考えあぐねていたんだけど」(←言い方に気づかいが出来ていてえらい)とのことでしたが、私は「それについては私がやりたいです。やらせてください」と機先を制しました。
チャンスの項目に挙げた自らの技術向上が一番の理由ではありますが、最初の試飲会の折に「私がやりますよ」と手を挙げた以上は、私が面倒を見たいというプライドも多少ありました。

そして無事、第3回試飲会(焼酎試飲会)に向けたワールドリニューアルが始まったのでした。
いや、日常的にワールドをガンガン作る人からすると一大プロジェクトみたいな言い方するのは笑っちゃうかもしれないのだけど、覚えの悪いおじさんがこうやって前向きになるのってなかなか大変なんですよ。
そして付き合って色々教えてくれたレムリア先生本当にありがとうね。礼はいずれ。ほんとに。
現地を見ながら口頭だけではなくスクショとか参考URLとかまで貼って教えてもらい、想像以上に質の高い講義になってしまって恐縮なのですが、傍から見ていたNakaさんも新しい知見を得られて助かったらしいので、これでよかったということで。

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レムリア先生
具体的な改善点

・屋内構造の改善
実は狭い。2~3グループに人が分かれた場合、声がある程度混ざる。
対応策として建物の広さを2倍にした(2個並べて間の壁を抜いて柱の位置などを調整した。実はけっこう大変)

・全体の導線
スポーン地点からメイン会場までたまり場を作らないようにした。
スポーン方向は、いきなり人混みが見えないように90度回した。
立体構造を廃止してテラスに人が出やすいようにした(結局テラスまで人は出てくれなかったのだけど、残したかったところなので致し方なし)

・画像をplaneやquadではなくspriteに
全く知らなかった。これでmaterialが節約できるなんて有益情報すぎる。

・対象オブジェクトによってレイヤ分けして別々のライトを当てる
みんな自分大好き。自分がきれいに明るく見えてほしい。
アバターやピックアップはintensityが1のdirectional lightを当てて、暗い屋外用のdirectional lightと完全に分離した。
(リアルタイムライトは元から使っていない)

・light probe
これまで何もしてなかった。敷き詰めるだけで屋内のオブジェクトの見栄えがこれほど変わるとは思わなかった。
補助ツールについての情報もありがたかった。

・ライトマップの圧縮
「これがライトマップというやつね」レベルだったので、テクスチャ同様に圧縮できて容量削減できるということを知らなかった。

・hierarchy上で使わないオブジェクトは「Editor Only」にする
非アクティブ状態でも容量を食うとは知らなかった。このおかげで容量がだいぶ減った。

・uGUIメニューを導入してBGM音量と水面On/Off切り替えを実装
これはNakaさんのマネをしただけ。

結果
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広くなった会場

イベントは20人規模だったので、屋内で人が分散した際の声の減衰問題などはうまく解決できていたと思います。
テラス、トイレ、離れ島、ボートといったお遊び要素は今回はほぼ使われなかったけれど、焼酎の話題というテーマがあって雑談が尽きなかったので、単に出番なしだったというだけでしょう。
もし40人規模や長時間開催になっていたら、そのあたりも生きたかもしれません。
いや…トイレに品がないから人が近寄らなかったのか……? まさか? みんなトイレ好きだよね? あれ……?

さてそれでは、次回は第4回試飲会「オンライン日本酒試飲会3」で会いましょう。

黒糖焼酎美味しかった。