大宮部屋ブログ

VR大好き大宮部屋です

オンライン日本酒試飲会for玉乃光酒造 企画を駆け抜けて

大宮です。お世話になっております。

9月18日に行われました「オンライン日本酒試飲会for玉乃光酒造」は大きなトラブルもなく成功裏に終わり、本当にほっとしました。
私の担当はワールドではあったのですが、ワールドを作ったり調整したりするだけではなく、企画進行そのものの話し合いにも積極的に参加していました。
スタッフとして力にならねばという気持ちだけではなく、こういう立場にあった方がワールドへのフィードバックを細かく的確にできるだろうという考えがあってのことです。
といってもまあ運営人数少ないので全員が積極的に自分の出来ることをやっていくのは当然ではあるのですが(そして実際みんなちゃんとやってくれました)

8月中はともかく9月に入ってからは基底現実側のよく分からない事象に時間と脳を削られたりしつつ進めていましたので、正直言ってだいぶ大変でした。
イベント終えてみての充実感・充足感はそれに勝るものがあったので、またやりたいですね。
何も私たちだけではなく、今回の話が広まって同様の試飲会が私の知り得ないような場所でも開催されるようであれば、上手い具合に先鞭を付けられたぞという気持ちになれます。

イベントの準備から終えるまでを時系列で振り返ってみたいと思います。

8月2日
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たるとさんに呼び出された日 校舎裏じゃなくてよかった

柳さんから今回の話をもらった日です。コロナで外食、特に居酒屋関連が壊滅的打撃を受けている昨今、スーパーでも見かける玉乃光クラスとなると逆に宅飲み需要に強いのかと思いきや、これがそうでもないらしいです。

最大手さんになると違うのかもしれないのだけれど、宅飲みのラインナップに日本酒はあまり食い込まないみたいなのです。そういえば1年前にNakaさんに教わるまで私も日本酒あまり飲まなかった。
ビールや梅酒や甲類焼酎(キンミヤのソーダ割りとかいいよね)だって美味しいものはいっぱいあって、良い飲み方すれば良いお酒なんだけれど、日本酒はある程度知識とか飲み慣れとかそういったところを踏まないとなかなか自分に合ったものにたどり着けず、言ってしまえば敷居が高い。

そんなわけで柳さんの挨拶にもありましたが、VR民への日本酒の認知と、日本酒業界へのVRアピールと、両方に繋がればというそういう思いが発端になってのイベントでした。社会情勢にどれほど太刀打ちできるかは分からないところですけど、とりあえずできることはやってみようというのは良いことです。
もちろん私としては参加したみんなに楽しんでもらうのが第一の目標で、そこを達成できなければ開催理念も何もあったもんじゃないと思ってやっていました。

VRCオンライン試飲会に白羽の矢が立ったのはこれまでの開催実績を買われたからですね。
このスタッフを選んだのは柳さんにとっても良かったと胸を張って言えますよ。たるとさん真面目だし、Nakaさん優秀だし、早雲さんの酒知識半端ないし、私はたるとさんやNakaさんの為なら惜しみなく骨折りますし。

8月18日の打ち合わせ
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8月18日の打ち合わせ

商品発表とイベント告知(8月22日)の直前打ち合わせです。たるとさんは告知期間の短さをかなり気にしていました。
イベント参加用に商品を入手してもらって、参加者名簿を作ってという時間を考えると、確かに短いかなというのは感じていました。特に話が広まりきらないうちに開催直前に至ってしまうのではないかというのは私も心配していました。
VRC内で話しに行ける範囲に飲みに行って、ごり押しみたいになってウザくならないように今回のイベントを紹介してみたいな、そういうことを考えていたのですが、柳さんの頑張りはその辺りを軽々超えて行きましたね。あちこちポスター貼ってもらったり、バーチャルライフマガジンさんに載せてもらったりと、ああ広報かくあるべしというところです。

商品セットの安さにもビビったのですが、玉乃光酒造の営業さんの話を聞きながらというドでかい付加価値がついてこれですから、話題さえ広がればあとは買う人は買うでしょう。残るはVRC民∩日本酒民の人数がどんなもんかというところです。
私がまっさらな状態でこの話を聞いたなら間違いなく飛びついただろうというところですが、結果は皆さん同じように思ってくれたみたいで、当初3週間で30セット売れる予定が9日で50セット売れるという速さでした。
二階堂さんは見た瞬間に、インプレッション/VR飲酒人口比からして売り切れをすぐに予感したらしいです。さすがあちこちで飲んだり飲みイベント開いたりしてるだけあります。

8月18日同日、ワールド負荷テスト
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負荷テスト 当初は35人入って重くないところを目指しました

3週間で30セット売れる想定で参加者がスタッフ含めて36人(レムリアさんはその後仕事で来られなくなったのでスタッフは5人に減る)が入って、参加者のアバターを制限しなくても大丈夫というところを目指しました。

実際は50人参加のスタッフ含めて55人になったので、二部制という形を取ることになりました。
全員にアバターをmedium以上のパフォーマンスにしてもらうよう協力を仰いで、ピックアップアイテムをもっと減らし、屋外の水面をやめるとかその辺りに取り組めば、55人いけたかもしれません。ですが、この辺りは楽しさや手軽さとのトレードオフになってきてしまいます。
販売アバターのほとんどはインポートした時点でpoorですからね。DynamicBone外すぐらいならともかく、SkinnedMeshまとめるとかその辺りの方法のハードルって、覚える手間や時間的にエンジョイ勢に強いるのは申し訳ないし、我々ですら知識的に怪しかったりしますし。
それに何より、参加者同士が互いに姿を見たり、物を持って見せ合ったりして楽しめるVRC飲み会の雰囲気を壊さないようにした上でやっていくことで、来てくれた玉乃光の方にも「VRで飲むのはこういうことか」という感想を持ってもらいたいという気持ちでした。
VRで楽しく飲んでる連中いるぞ」って話が広まるとき、アバターがロボばっかりだったというのではちょっと悲しいですから。
これが100人規模の試飲会になると、飲み会的な要素を外して、clusterで参加者がアバター表示も発声もできない形でやるのも良いかもしれないのですけど、それは今回とは趣旨が異なります。でもそういうのも趣旨によっては全然アリでしょう。

8月20日の打ち合わせ

私はQuestでINしていたためスクショはありません。
玉乃光酒造の営業さんのVR初体験を兼ねて、現ワールドから物を削りまくってシェーダーを当て直してQuest対応化したワールドを見てもらいつつスタッフ顔合わせをやりました。
関西側の場所の都合で先方はQuestでのINになったので、残りスタッフの中でQuestを持っている私が会場とか「瓶を持ってこうやって見せられるんですよ」的なことをやりました。

印象的だったのは、入口から壇上へ移動するときにすごく酔うと言われたことでしょうか。そうでした。コントローラーでの移動は酔うんでした。
私は元々酔いに強かったし、1000時間以上プレイしてる人間だから忘れがちだけど、VR初体験でVRChatのワールドをグイグイ移動するのは確かに人によってはかなり酔います。
これをやっておいたことで、司会進行による補助プランをはじめ、当日の動き立ち回りの対策を立てることができました。

あと、可愛い女の子のアバターからオッサンの声がするのも違和感あったようで、ああそういえばそれもそうか……そうだよなあ。
私はvirtual(実質的)には美少女なんですけれど、ちょっと基底現実の不具合があるので仕方ないね。

8月22日
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ラベルデータもらって貼った

1989以前爆誕会のアフターで自然と打ち合わせみたいな流れに。テクスチャデータを頂いたのでそれを瓶のアセットのラベル差し替えとして貼ったところ。
テクスチャさえあれば瓶に貼る程度の労力はなんてことないです。たるとさんは「大宮さんの労力が」と結構気にしてくれてた。
私は「やれと言われてできるならやるし、難しければ無理と言うよ」ってのは前から言ってるんですけどね。
でもまあ、自分以外の人間の労力って想像しづらいものだし、人の労力を推し量って言動に注意するのはきっと正解で、そして大事なことなんだよね。
今回の企画を通じては、その辺りの遠慮具合をほどいてもらうことに少し成功した感はあります。

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非減衰マイク 一人ではテストできない

音声非減衰設定のマイクについては当初はこの上で酒蔵さんに話してもらう予定だったのだけど、声がよく聞こえても方向が分かりづらいとうるささで気持ち悪くなるのではという意見を容れてもらって、結局インフォメーション的にアナウンスするときだけ使い、参加者さんにはステージ前に集ってもらう形をとりました。

9月5日の打ち合わせ
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30人想定が50人になって、タイムスケジュール等を話し合ってるところ

この日は二部制確定の後、当日のスタッフの動きを話し合って確定していったり、タイムスケジュールの見直しをしていました。
打ち合わせの後は参加者の人たちも下見的にJoinできるようにして、質問を受けたり、VRChat分からん勢がいれば初心者案内をという日でした。

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初心者案内

嬉しいことに、VRChat体験ほぼ無しの参加者さんも来てくれました。
今回の飲みのためにご友人からVR機器を借り、グラボGTX760で参加という猛者です。PC知識についてはむしろ詳しいぐらいの人だったので、軽くする工夫についての話をしてる間もちゃんと通じていてほっとしました。
当日も無事に参加してもらえてよかった。

9月6日ワールドチェック
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ここZファイティングしてる

ワールド容量が変に増えたり、エラーがたくさん出たり(例の無視して大丈夫なやつ)、場所によって画像が揺れたり(私の環境のせいだった)、色々不安でレムリア先生を呼び出した日。
何にせよチェック頼んで正解でした。窓のシェーダーとか、Zファイティング見つけたとか、改善点ありました。

9月16日打ち合わせ
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早雲さん(一部)、たるとさん(二部)は、そこのアイテムを使って酒蔵さんのお話を補助

開催前々日。司会進行の流れと、それに合わせたスタッフの動きなどの確認。
ワールドはこの日決めた微修正までで、あとは維持となりました。といっても前日まで更新してたわけですが。

9月18日イベント当日
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バナナのナス、バナナス

バナナスでとりあえず掴みはオッケー。

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試飲会パートの集まり方

VR酔い対策もあるので酒蔵さんには基本的に壇上から皆を見つつ動かない感じで。
VRHMD被るの3回目でしかも数十分程度ずつといった割には、手を動かしたり物を持って説明したりというところもかなり出来ていて、何より話が面白くてこれは流石だなあと思いました。
場に対する度胸の凄さってやつなのかなあ。プロは本当にすごい。

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顔で笑って心は震えて

これはスタッフ紹介で自分で何言ってるのか分からん感じになりつつ、とりあえずろくろを回してる私。

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ないさすさんの酒米シャツすごい
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ianwanさんは今回のお酒を自分でモデリングして持ち込み

私の仕事は当日までが主だったので、当日はむしろ参加者の気合いの入りように感心させられる時間でした。
ないさすさんのお猪口柄・酒米シャツ。ianwanさんは玉乃光・酒魂をモデリング(テクスチャも自作イラスト)して持ち込み。
他にも日本酒ガチ勢がたくさん居て、酒蔵さんのお話が終わってもなお楽しめるイベントになりました。

コラボはどうだか分かりませんが、通常回の日本酒試飲会は今後も続くので次回またよろしくお願いします(開催日は未定)